リーバイス バレンシア復刻 110周年記念モデル
アメリカのリーバイス本社が初めて本格的に復刻を行なったのが確か20数年前。
リーバイス創立110周年を記念したモデル。
まだ学生だったので,1万6千円はジーンズとしては結構高かった。
レギュラー501がアメ横で4980円だった時代。
だからこそ現在のLVC定価3万には尻込みしてしまう。
当時購入したジーンズは,ボロボロになるまで穿き込み処分してしまった。
数年前に某リサイクルショップにて同じモデルを発見し,即購入。
安くはなかったけれど。
穿くものというよりは,思い出の品。
生地はオリジナル501の「赤耳」とほとんど一緒。というか同じ。
赤耳の生地の残りがコーンミルズの倉庫かなんかに残っていて,それを引っ張り出して作ったんじゃないかと思うくらい似ている。
どうせなら赤耳のシルエットそのままに復刻してくれれば良かったのに,何故かシルエットはモンペのよう。
バックポケットは異様にでかい。リベットは防錆加工が施されている。
そしてフラッシャーには「1966」の表記。迷走もいいところな復刻品。
レプリカとしての再現度は褒められたものじゃないけれど,アメリカのリーバイスがコーンミルズの生地を使ってバレンシアの工場で作ったということが,今となっては非常に価値あることになってしまった。
だって両方ともに,もうこの世の中には存在しないのだから。
この粉っぽい色落ちがアメリカ製リーバイスの最後の輝きの1つになろうとは当時は知る由もなし。